当院のシャント手術
当院では、午後は主に血液透析で使用するシャントの専門的な手術や検査、カテーテル治療等を行っております。当院は、都内でも数少ない日帰りでのシャント手術に対応している施設のひとつです。時間的にも経済的にも少ないご負担で手術を受けていただくことが可能です。
透析患者さんにとって、シャントは命綱ともいえる大切な血管です。当クリニックでは慈恵医大附属病院でシャント手術・カテーテル治療を積み重ねた院長がその経験と実績を活かし、より良いシャント手術を提案・実践しております。
シャント手術とは
心臓から手に血液を送る血管を動脈、手から心臓に血液を戻す血管を静脈といいます。シャント手術は手の動脈と静脈をつなげる手術です。透析では一度に大量の血液を体外に取り出すためにこのようなシャントをつくることが不可欠です。通常、シャント手術には通常1~2週間ほどの入院が必要となり、その間の入院費用や拘束時間は患者様にとって大きな負担となってしまいますが、当院では日帰りでのシャント手術を受けることができます。
シャント手術について
シャント手術中の痛みに関しては、痛みを感じないように局部麻酔を使用いたします。安心して手術をお受けください。術後に関しては、痛みが出た場合に備えて痛み止めの内服薬をお持ち帰りいただいておりますので、万一痛みが出た場合はすぐに服用していただけます。また、シャント手術当日のご入浴、激しい運動はお控えいただいております。翌日よりシャワーをご利用いただけます。
血管が細い場合
手首の血管が細く、ご自身の血管ではシャントに十分な血液が流れない方には人工血管を使用します。肘近くの太めの血管を人工血管でバイパスすることにより、透析に必要な血流量が確保できます。透析時は、人工血管を針で刺して透析することになります。通常2週間以上経過してから使用可能となりますが、術後すぐに使用可能な材質の人工血管もご用意しております。
シャントが狭くなった場合
シャントが狭くなり十分な血流が流れなくなると、体外に取り出せる血液量が不足し、十分な透析ができなくなります。したがってシャントの血流が減少した場合には、直ちにシャントを修復する必要があります。当院では風船つきのカテーテルを用いてシャント狭くなった部位を血管の内側から押し広げる治療を行っております。カテーテルが通らないほど狭くなったシャントの場合には、シャントを再生する手術が必要となることもあります。シャントについて何か心配なことがあればどのようなことでもご相談ください。